髙山左官

代表　高山裕一郎

私たちの家業であった左官業は、祖父の時代に始まり、多くのお客様に支えられてきました。しかし、時代の流れや職人不足、需要の変化により、やむなく廃業という選択をしました。 私は三代目としてこの伝統を守りたいと強く願っていましたが、それ以上に重要なのは、伝統を「形を変えて未来に残すこと」だと気づきました。左官の技術を継承するだけでなく、それをアートという新たな表現に昇華させ、より多くの人に魅力を伝えたい。そう考えたとき、私の歩むべき道がはっきりと見えたのです。 現在、私はアーティスト兼左官職人として、伝統技術をアートやデザインに落とし込み、左官の魅力を次世代に伝える活動を行っています。壁一面に塗られた漆喰や、独自のテクスチャがもたらす温かみや心地よさは、決して時代遅れではなく、むしろ現代の暮らしに新しい価値を提供できるものだと信じています。 「過去の遺産を未来の創造に活かす」。これが私の使命です。左官職人として、そしてアーティストとして、伝統と革新を繋ぐ架け橋になれるよう、これからも挑戦を続けてまいります。 今後とも応援のほど、よろしくお願い申し上げます。